お手入れで役立つ焦げの落とし方

IHクッキングヒーターをいつも快適に使うためには、焦げたときの対処法を知っておきましょう。放置しているとひどくなっていくので、焦げ付きがあったときは、正しい方法でしっかり取り除くことが大切です。

効果的な方法を紹介していくので、これからIHクッキングヒーターを使う人も、普段使っている人も、ぜひ実践してみてください。

<重曹を使う>

黒く付着した焦げ付きは、重曹をうまく使うことで、スッキリと落とせます。

重曹2:水1くらいの割合で混ぜたペーストを黒くなった部分に塗り、丸めたアルミホイルやラップなどで擦りましょう。重曹の粒子が擦れることで、黒い焦げの汚れをしっかりと剥がしてくれます。ペーストを塗ったあとにラップを被せ、5分程度放置すると効果的なので、試してみてください。

擦るときはスポンジも使えそうですが、摩擦があまりないため、おすすめはできません。アルミホイルやラップだと、金たわしのような役割を果たしてくれるので、どんどん焦げを剥がすことができます。

<クリームクレンザーを使う>

クリームクレンザーには研磨剤が含まれているため、重曹と同じように使えば、焦げ付きを擦り落とせます。細かい粒子が汚れに絡まり、かなりきれいに落ちるので、元のピカピカな状態に戻すことができるでしょう。

ただし、研磨剤の含有率が高すぎると失敗することがあるので、注意してください。含有率が高いものは粒子が粗いため、無駄に表面を削る恐れがあります。クリームクレンザーの含有率は20~50%が一般的であり、粉末やペーストよりも低くなっていますが、確実に傷を防ぐなら20%にしておきましょう。

安全なものには、「IHクッキングヒーター対応」とはっきり書いてあることもあるので、表記も忘れずにチェックしておいてください。

<歯磨き粉を使う>

重曹もクリームクレンザーもすぐに使えないときは、普段使っている歯磨き粉が役立ちます。歯磨き粉にも細かい粒子が含まれているので、焦げ付いた部分に塗り付けて擦れば、十分に焦げを落とすことができるでしょう。

歯磨き粉のメリットは、水気をあまり含んでいないことです。クリームクレンザーは若干水気が多めなので、ときどき滑ってしまい、「力が入らない」「擦りにくい」と感じてしまうこともあります。歯磨き粉なら、焦げ付いた部分にしっかりと留まるため、こすり落とす作業をサポートしてくれるのです。クリームクレンザーに使いにくさを感じたときは、ぜひ歯磨き粉も試してみてください。

<頑固な汚れにはIHクッキングヒーター専用クリーナー>

粒子に絡めて擦る方法なら、大抵の焦げ付きはなくなりますが、がっちりと頑固にこびりついたものだと、さすがに太刀打ちできないこともあります。その場合は、擦るためのアイテムに専用クリーナーを選びましょう。

ヘラやスポンジなど、商品によってタイプは異なりますが、IH専用に作られた商品なら、アルミホイルなどより高い効果を発揮してくれます。

普通のヘラでも代用できそうですが、専用でないものはIHを傷つける可能性が高いので、安易に使ってはいけません。調理に使うものを利用するのではなく、必ず専用の商品を購入してください。

専用クリーナーには塗るタイプもあり、重曹やクレンザーなどと同じ使い方で焦げを落とすことができるので、手強い汚れには積極的に使っていきましょう。

<普段から予防することも大切>

IHクッキングヒーターの焦げ付きは、吹きこぼれや油の飛沫などを放置していると、余計にひどくなってしまうものです。表面の汚れが加熱されることで、新しい焦げ付きが増えていきます。

それを防ぐには、普段から丁寧に拭くようにしてください。調理後に水拭きを行い、原因を排除すれば、焦げて汚れることはありません。汚れが多い場合は、1日の最後に洗剤をつけて丁寧に拭き、できる限り清潔な状態を保つようにしましょう。いつもきれいにしておけば、あとで苦労することはなくなります。