■ 卓上タイプのIHコンロを上手に選ぶポイント

卓上型IHクッキングヒーターは、コンロ台にポンと置くだけで使える便利なアイテムです。工事なしですぐに使うことができるため、購入のハードルが低くなっていますが、これから買う人は、選び方も知っておいてください。

上手に選ぶポイントがわかっていれば、自分に合ったお気に入りの商品を見つけることができるでしょう。

<消費電力をチェック>

卓上型IHクッキングヒーターを選ぶときは、どのように使う予定か、一度じっくり考えてみてください。その上で消費電力を確認し、相性の良い商品を選ぶことが大切です。W(ワット)という単位で表示されているので、使い方に合ったものを探しましょう。

注意してほしいのは、頻繁に強火で調理することを想定していながら、1000W程度の商品を選んでしまうことです。1000Wだとせいぜい中火くらいなので、調理がスムーズに進まず、無駄に時間を費やす可能性があります。強火で使いたい場合は、1400Wの商品を優先してください。パワーのあるものなら、できることの幅が広がり、いろいろな料理を楽しむことができるでしょう。

<火調節の自由度をチェック>

いくら強火で調理できても、調節がうまくできないようでは、便利さを感じられないことがあります。そのため、何段階の調節ができるのか、よく見てから購入することをおすすめします。

できるだけ調節の段階が多いものであれば、細かく火力を変えることができるため、調理がしやすくなります。「火が強すぎて焦がした」という失敗も防ぐことができるので、おいしさの維持にも欠かせない機能になるでしょう。

また、食べやすくすることにもつながります。鍋のスープなどを高火力で温めたとしても、食べるときまでアツアツの状態にしておくと、火傷するかもしれません。柔軟に調節できるものを選び、温度の上げ下げをしっかり行うようにしましょう。

<どんな調理機能があるかチェック>

IHクッキングヒーターでいろいろな料理を楽しむには、必要な調理法に対応する機能があるか見ておきましょう。買ったあとで必要な機能がないことに気付くと、がっかりしてしまいます。自分が何を作るか事前に考えておき、本当に役立つ商品を探してみてください。

おすすめは、揚げ物の調理機能です。揚げ物に対応できる商品は、サクサクの揚げたてをいつでも楽しむことができます。しかし、すべての商品に標準装備されている機能ではないため、揚げ物好きな人は、必ず購入前にチェックしておきましょう。

<動作音をチェック>
どんなに便利な商品でも、使うたびに気になる音が発生すると、じわじわストレスをためこんでしまう可能性があります。鍋料理のように、食べ始める段階でも温めておく必要がある場合は、イライラしながら食事をすることになるかもしれません。いつでも快適に使いたいなら、音を忘れずに調べておいてください。

とはいえ、動作音は実際に使ってみないと分かりません。どんな音がするか知りたい場合は、口コミを読み、使った人がどう感じたか調べましょう。「静かに使える」という感想が多いようなら、安心して購入できます。低音設計かどうかも確認し、音で悩まないものを見つけてください。

<コードの長さをチェック>
卓上型の商品は、コンロ台やダイニングテーブルなどに乗せ、コンセントにつないで使うものです。そのため、コードの長さが十分にあるか、よく見ておきましょう。

長さが足りなかった場合は、困ったことになります。接続したくても届かないため、使える場所が限られてしまうのです。ギリギリ届く長さだったとしても、常時ピンと張った状態だと、手などを引っ掛けたときが心配です。余裕のある長さであれば、そうしたデメリットを気にせず、好きなように使うことができるでしょう。

コードに引っかかって鍋をひっくり返したくない場合は、外れやすいマグネット式のコードもおすすめです。

<安全確保の対策をチェック>
事故を起こさずにIHクッキングヒーターを使うなら、調理機能だけでなく、安全に使うための機能も見逃せません。

例えば、使っていないときに自動でスイッチが切れる機能は、つけっぱなしを確実に防ぐことができます。チャイルドロック機能があるものは、子供がいる家庭でも、しっかりと安全を確保できるのです。

そうした安全のための機能は、商品によって異なります。ある商品についていた機能が、別の商品では省かれていることもあるので、選ぶときは間違えないようにしてください。